专利摘要:
本発明は、車両のハンドルに連結された入力軸と車両の車輪に連結された出力軸との間に設置され、前記ハンドルの回転操作によって発生したねじれを検出する操舵装置用非接触式トルクセンサーに関する。本発明の操舵装置用非接触式トルクセンサーは、前記入力軸に結合し、中心から同一の半径を持つように外周面に沿って複数のN極磁石とS極磁石とが互いにずれるように配置される磁力発生部と、前記出力軸に連結され、複数の前記N極磁石と前記S極磁石の領域内にそれぞれ位置するように複数のホールが設けられた円筒状の磁気遮蔽部と、前記磁気遮蔽部の外周面から離隔して設けられ、複数の前記ホールを通過する磁力を検出する磁気検出部と、前記磁気検出部の外周面に位置して前記磁力発生部と前記磁気遮蔽部の相対的なねじれ変化を感知する磁気検出センサー部とを含んでなる。これにより、2次にわたっての磁気誘導過程を経ることなく、1回の磁気誘導のみでも出力軸のねじれ角を感知することができる。
公开号:JP2011512284A
申请号:JP2010545815
申请日:2009-06-16
公开日:2011-04-21
发明作者:ソグ イ;チャンナム チョン
申请人:テソン エレクトリック シーオー エルティディDaesung Electric Co., Ltd.;
IPC主号:B62D5-04
专利说明:

[0001] 本発明は、操舵装置用非接触式トルクセンサーに係り、より詳しくは、操舵ハンドルの操作によって入力軸が回転するとき、車輪に連結された出力軸が前記入力軸と同一に回転し得るようにして操舵力を向上させるための操舵装置用非接触式トルクセンサーに関する。]
背景技術

[0002] 一般に、車両の走行または停止の際に操舵ハンドルを回転させるにつれて、路面に接触している車輪も回転する。すなわち、前記操舵ハンドルを左または右の方向に回転させると、これと同一の方向に車輪が回転する。ところが、前記車輪は、路面に接触した状態なので、前記路面との間に発生する摩擦力によって前記操舵ハンドルと前記車輪の回転量が互いに異なるという問題が発生しうる。]
[0003] このような問題に対して、操舵ハンドルと車輪との回転角の偏差を測定および補償するためのトルクセンサー(Torque sensor)が備えられる。すなわち、トルクセンサーは操舵ハンドルと車輪との回転角の偏差を測定し、この測定された偏差だけ別個の動力手段を用いて車輪を回転させることにより、車両を進行しようとする方向に安全かつ正確に操舵することができるようにして操舵便宜性を高めるための装置である。]
[0004] トルクセンサーは接触方式と非接触方式に大別されるが、接触方式のトルクセンサーは騒音および耐久性低下の問題があり、最近では、非接触方式のトルクセンサーが採用されている。非接触方式のトルクセンサーは磁気抵抗検出方式、磁気変形検出方式、静電容量検出方式、および光学式検出方式に大別される。]
[0005] 電気式動力操舵装置に備えられる従来の磁気抵抗検出方式のトルクセンサーは、運転者によって操作される操舵ハンドルが入力軸の上端に結合し、前記入力軸の下端はトーションバー(torsion bar)によって出力軸の上端に連結される。前記出力軸の下端は車輪に連結され、前記トーションバーを含む前記入力軸の下端と前記出力軸の上端はその外部がハウジングによって保護される。このハウジングの内部には前述したトルクセンサーおよび動力手段が設けられる。]
[0006] ここで、前記入力軸には、一定の間隔毎に極性が交差する永久磁石が備えられる。]
[0007] 前記入力軸に備えられた永久磁石によって磁気誘導発生が可能な強磁性体の物質として、永久磁石の極数に相応する歯車構造物の検出リングが出力軸に設置される。前記検出リングには磁気を検出するセンサーが連結される。]
[0008] したがって、運転者が操舵ハンドルを操作するとき、前記入力軸に回転力が伝達され、この入力軸の回転によってトーションバーが回転する。このトーションバーは、出力軸とも連結されているため、出力軸へ回転力を伝達して車輪が操舵ハンドルの操作方向に回転する。]
[0009] この際、入力軸に設置された永久磁石と、出力軸に設置された歯車構造物の検出リングとの間で、相対的なねじれによって互いに対応する面積において変化が発生する。よって、前記検出リングには磁束の変化が発生し、この磁束の変化を前記センサーによって検出することにより、出力軸の入力軸に対するねじれ角を感知する。]
[0010] ところが、前述したように構成される従来のトルクセンサーは、センサーの周辺を検出リングが続いて回転運動する構造であって、永久磁石から形成された磁気力の変化が激しく、回転の際に検出リングと磁気検出素子との干渉を回避するために固定型検出リングをさらに設置しなければならない。]
[0011] しかし、このように固定型検出リングをさらに設置する場合、永久磁石から発生した磁束は、検出リングを介して1次に磁気誘導された後、固定型検出リングを介して2次に磁気誘導されるため、2回の磁気誘導を経ることにより、磁束が減少および変形して入力軸と出力軸の正確なねじれを検出することができないという問題がある。]
先行技術

[0012] JP 2005-345284 A
JP 2001-255218 A
JP 2006-118875 A
JP 2006-052969 A
JP 2006-292423 A]
発明が解決しようとする課題

[0013] 本発明は、かかる課題を解決するためのもので、その目的は、2次にわたっての磁気誘導過程を経ることなく、1回の磁気誘導のみでも出力軸のねじれ角を感知することが可能な操舵装置用非接触式トルクセンサーを提供することにある。]
課題を解決するための手段

[0014] 上記目的を達成するために、本発明の操舵装置用非接触式トルクセンサーは、車両のハンドルに連結された入力軸と車両の車輪に連結された出力軸との間に設置され、前記ハンドルの回転操作によって発生したねじれを検出する操舵装置用非接触式トルクセンサーにおいて、前記入力軸に結合し、中心から同一の半径を持つように外周面に沿って複数のN極磁石とS極磁石とが互いにずれるように配置される磁力発生部と;前記出力軸に連結され、複数の前記N極磁石と前記S極磁石の領域内にそれぞれ位置するように複数のホールが設けられた円筒状の磁気遮蔽部と;前記磁気遮蔽部の外周面から離隔して設けられ、複数の前記ホールを通過する磁力を検出する磁気検出部と;前記磁気検出部の外周面に位置し、前記磁力発生部と前記磁気遮蔽部の相対的なねじれ変化を感知する磁気検出センサー部と;を含む。]
[0015] 本発明の操舵装置用非接触式トルクセンサーにおいて、前記磁力発生部は、前記入力軸の下端部に固定される結合部と、前記結合部の下側に位置する円柱状の磁石固定部とを含み、複数の前記N極磁石と前記S極磁石が前記磁石固定部の外周面に結合できる。]
[0016] 本発明の操舵装置用非接触式トルクセンサーにおいて、前記磁気遮蔽部は、上部の外周面に一定の間隔毎に設けられた複数の第1貫通ホールを含む第1磁気遮蔽部と、前記第1磁気遮蔽部の下部の外周面に一定の間隔毎に設けられ且つ前記第1貫通ホールと互いにずれるように配置される第2貫通ホールを含む第2磁気遮蔽部とから構成できる。]
[0017] 本発明の操舵装置用非接触式トルクセンサーにおいて、前記出力軸が前記入力軸と同一に回転してねじれ角が「0」の場合、前記ホールの垂直中心に前記N極磁石と前記S極磁石との境界部が位置しうる。]
[0018] 本発明の操舵装置用非接触式トルクセンサーにおいて、前記出力軸に前記入力軸に対して左または右の方向に最大ねじれが発生した場合、前記S極磁石および前記N極磁石のうち、複数の前記第1貫通ホールを介していずれか一方の磁石が露出され、複数の前記第2貫通ホールを介して他方の磁石が露出され得る。]
[0019] 本発明の操舵装置用非接触式トルクセンサーにおいて、複数の前記第1貫通ホールと前記第2貫通ホールは、それぞれ同一のホールの領域を有する形状をしてもよい。]
[0020] 本発明の操舵装置用非接触式トルクセンサーにおいて、前記N・S極磁石および前記磁気検出部の上端の高さは前記第1貫通ホールの上端の高さと同一であり、前記N・S極磁石および前記磁気検出部の下端の高さは前記第2貫通ホールの下端の高さと同一であるように位置してもよい。]
[0021] 本発明の操舵装置用非接触式トルクセンサーにおいて、前記N・S極磁石および前記磁気検出部の上端の高さは前記第1貫通ホールの上端の高さとは異なり、前記N・S極磁石および前記磁気検出部の下端の高さは前記第2貫通ホールの下端の高さとは異なるように位置してもよい。]
[0022] 本発明の操舵装置用非接触式トルクセンサーにおいて、前記磁気検出部は前記第1貫通ホールを通過する磁力を検出する第1磁気検出部材、および前記第1磁気検出の下側に離隔して位置し、前記貫通ホールを通過する磁力を検出する第2磁気検出部材とを含んでもよい。]
[0023] 本発明の操舵装置用非接触式トルクセンサーにおいて、前記磁気検出部は、前記磁力発生部から誘導された磁力を極大化するために、前記第1磁気検出部材の外周面に備えられた第1集磁リングと、前記第2磁気検出部材の外周面に備えられた第2集磁リングとをさらに含んでもよい。]
[0024] 本発明の操舵装置用非接触式トルクセンサーにおいて、前記第1集磁リングと前記第2集磁リングにそれぞれ少なくとも一つの前記磁気検出センサー部が連結できる。]
[0025] 本発明の操舵装置用非接触式トルクセンサーにおいて、前記磁気検出部は、前記第1集磁リングの外周面から外方に突出した第1突出部材と、前記第2集磁リングの外周面から外方に突出し、前記第1突出部材と同一の垂直上に位置した第2突出部材とを含み、前記磁気検出センサー部が前記第1突出部材と前記第2突出部材との間に位置してもよい。]
[0026] 本発明の操舵装置用非接触式トルクセンサーにおいて、前記第1突出部材は前記第1集磁リングの外周面に多数備えられ、前記第2突出部材は前記第2集磁リングの外周面に多数備えられ、多数の前記第1突出部材と前記第2突出部材との間には磁気検出センサー部がそれぞれ位置してもよい。]
[0027] 本発明の操舵装置用非接触式トルクセンサーにおいて、前記磁気遮蔽部は前記第1磁気遮蔽部と前記第2磁気遮蔽部を一体化してなってもよい。]
[0028] 本発明の操舵装置用非接触式トルクセンサーにおいて、上部の外周面に沿って前記N極磁石と前記S極磁石とがずれるように配置され、前記N極磁石の下側に別のS極磁石が配置され、上部の外周面に配置された前記S極磁石の下側に別のN極磁石が配置されてもよい。]
[0029] 本発明の操舵装置用非接触式トルクセンサーにおいて、前記磁気遮蔽部は、上部の外周面に配置されたN極磁石とS極磁石との境界部、および下部外周面に配置されたN極磁石とS極磁石との境界部毎に前記ホールが配置されてもよい。]
[0030] 一方、前記目的を達成するために、本発明は、車両のハンドルに連結された入力軸と車両の車輪に連結された出力軸との間に設置され、前記ハンドルの回転操作の際に前記入力軸と前記出力軸との間に発生するねじれを検出するための操舵装置用非接触式トルクセンサーにおいて、前記入力軸に結合し、中心から同一の半径を持つように外周面に沿って複数のN極磁石とS極磁石とが隣り合うように交互に配置される磁力発生部と;前記磁力発生部の半径方向の外側に配置される単一の円筒であって、前記N極磁石および前記S極磁石のうちいずれか一つと同一の間隔で複数の上部貫通ホールが設けられる上部遮蔽面と、前記N極磁石および前記S極磁石のうち他の一つと同一の間隔で複数の下部貫通ホールが設けられる下部遮蔽面とからなる磁気遮蔽リングを備え、前記出力軸に結合する磁気遮蔽部と;前記上部遮蔽面を通過する磁束を収集する上部磁束収集リング、前記上部磁束収集リングの上端周縁から半径方向に所定の幅で延設される上部集磁路フランジ、および前記上部集磁路フランジの一側から屈曲形成される上部集磁ターミナルを備える上部集磁部材と、前記下部遮蔽面を通過する磁束を収集する下部磁束収集リングと前記下部磁束収集リングの下端周縁から半径方向に所定の幅で延設される下部集磁路フランジおよび下部集磁路フランジの一側から屈曲形成される下部集磁ターミナルを備える下部集磁部材とを含むが、前記上部磁束収集リングと前記下部磁束収集リング間の間隔、および前記上部集磁路フランジと前記下部集磁路フランジ間の間隔は前記上部集磁ターミナルと前記下部集磁ターミナル間の間隔よりさらに大きく形成される磁気検出部と;前記磁気検出部の上部集磁ターミナルと下部集磁ターミナルとの間に位置し、磁束の強さを検出する磁気検出センサー部と;を含むことを特徴とする、操舵装置用非接触式トルクセンサーを提供する。]
[0031] ここで、前記磁気検出部は、前記上部集磁路フランジが前記上部磁束収集リングの上端周縁から延設され、前記下部集磁路フランジが前記下部磁束収集リングの下端周縁から延設され、前記上部集磁ターミナルは前記上部集磁路フランジから下方に延長されて前記上部磁束収集リングの下端を経て半径方向に屈曲されて延長され、前記下部集磁ターミナルは前記下部集磁路フランジから上方に延長されて前記下部磁束収集リングの上端を経て前記上部集磁ターミナルに対応して半径方向に屈曲されて延長できる。]
[0032] この際、前記磁気検出部は、上面を介して前記上部集磁部材が結合し、下面を介して前記下部集磁部材が結合する円筒状非磁性体としての集磁部材ホルダーをさらに含んでもよい。]
[0033] この際、前記集磁部材ホルダーは、前記上部集磁路フランジに結合する上部ホルダーフランジと、前記下部集磁路フランジに結合する下部ホルダーフランジが上・下面にそれぞれ形成されてもよい。]
[0034] また、前記上部集磁部材と前記下部集磁部材はインサート射出によって前記集磁部材のホルダーに結合してもよい。]
[0035] また、前記上部集磁路フランジと前記下部集磁路フランジはそれぞれ互いに大きさの異なる2つの結合ホールが複数箇所に設けられるが、前記上部集磁路フランジと前記下部集磁路フランジとの間には互いに回転対称して設けられ、前記上部ホルダーフランジと前記下部ホルダーフランジはそれぞれ前記上部集磁路フランジと前記下部集磁路フランジに設けられた各結合ホールと対応するように多数の貫通ホールが上下に延設されてもよい。]
[0036] 一方、前記磁力発生部は、前記複数のN極磁石とS極磁石からなるマグネットリングと、外周面に前記マグネットリングが収容および固定される受止部と、前記受止部の上部に設けられ、内側に前記入力軸を収容するために軸方向に延設される複数の第1結合片を備えた非磁性体のマグネットホルダーとを含んでもよい。]
[0037] この際、前記磁力発生部は、前記マグネットリングと前記マグネットホルダーとの間に備えられ、前記マグネットリングが取り付けられる外周面および前記マグネットホルダーの受止部に固着される内周面を有するリング状磁性体としてのバックヨークをさらに含んでもよい。]
[0038] また、前記複数の第1結合片は、それぞれ上端部に内方に突設される係止片を備え、これにより前記入力軸に結合し、前記磁力発生部は、各係止片が前記入力軸に結合するときに外方に開くのを防止するための第1スナップリングをさらに備えてもよい。]
[0039] 一方、前記磁気遮蔽部は、内周面に前記磁気遮蔽リングを収容支持する円筒状のホールド部と、前記ホールド部の下部に設けられ、内方に前記出力軸を収容するために軸方向に延設される複数の第2結合片を備えた非磁性体の遮蔽リングホルダーをさらに含んでもよい。]
[0040] この際、前記ホールド部は、その内周面に突設され、前記磁気遮蔽リングの上部貫通ホールと下部貫通ホールにそれぞれ一致するように嵌合される多数の結合突起を備えてもよい。]
[0041] この際、前記磁気遮蔽リングは、インサート射出によって前記遮蔽リングホルダーに結合してもよい。]
[0042] また、前記複数の第2結合片は、それぞれ下端部に内方に突設される係止片を備え、これにより前記出力軸に結合し、前記磁気遮蔽部は、各係止片が前記出力軸に結合するときに外方に開くのを防止するための第2スナップリングをさらに備えてもよい。]
[0043] 一方、前記操舵装置用非接触式トルクセンサーは、互いに上下に設けられ、内方に前記磁力発生部、磁気遮蔽部、磁気検出部および磁気検出センサー部を収容および支持する上部カバーおよび下部カバーをさらに含んでもよい。]
[0044] また、上記目的を達成するために、本発明は、車両のハンドルに連結された入力軸と、車両の車輪に連結された出力軸との間に設置され、前記ハンドルの回転操作の際に前記入力軸と前記出力軸との間に発生するねじれを検出するための操舵装置用非接触式トルクセンサーにおいて、前記入力軸に結合し、中心から同一の半径を持つように外周面に沿って複数のN極磁石とS極磁石が上部および下部でそれぞれ円周方向に隣り合うように交互に配置されるが、上部磁石と下部磁石との間には互いに異なる極が隣り合うように配置される磁力発生部と;前記磁力発生部の半径方向の外側に配置される単一の円筒であって、前記上部磁石と下部磁石を一つずつ収容する大きさを有し、円周方向に互いに前記上部磁石または前記下部磁石と同一の間隔で設けられる複数の貫通ホールを有する磁気遮蔽リングを備え、前記出力軸に結合する磁気遮蔽部と;前記上部遮蔽面を通過する磁束を収集する上部磁束収集リングと、前記上部磁束収集リングの上端周縁から半径方向に所定の幅で延設される上部集磁路フランジ、および前記上部集磁路フランジの一側から屈曲形成される上部集磁ターミナルを備える上部集磁部材と、前記下部遮蔽面を通過する磁束を収集する下部磁束収集リング、前記下部磁束収集リングの下端周縁から半径方向に所定の幅で延設される下部集磁路フランジ、および前記下部集磁路フランジの一側から屈曲形成される下部集磁ターミナルを備える下部集磁部材とを含むが、前記上部磁束収集リングと前記下部磁束収集リング間の間隔および前記上部集磁路フランジと前記下部集磁路フランジ間の間隔は、前記上部集磁ターミナルと前記下部集磁ターミナル間の間隔よりさらに大きく形成される磁気検出部と;前記磁気検出部の上部集磁ターミナルと下部集磁ターミナルとの間に位置し、磁束の強さを検出する磁気検出センサー部と;を含むことを特徴とする、操舵装置用非接触式トルクセンサーを提供する。]
[0045] ここで、前記磁気検出部は、前記上部集磁路フランジが前記上部磁束収集リングの上端周縁に延設され、前記下部集磁路フランジが前記下部磁束収集リングの下端周縁に延設され、前記上部集磁ターミナルは前記上部集磁路フランジから下方に延長されて前記上部磁束収集リングの下端を経て半径方向に屈曲されて延長され、前記下部集磁ターミナルは前記下部集磁路フランジから上方に延長されて前記下部磁束収集リングの上端を経て前記上部集磁ターミナルに対応して半径方向に屈曲されて延長されてもよい。]
[0046] この際、前記磁気検出部は、上面から前記上部集磁部材が結合し、下面から前記下部集磁部材が結合する円筒状の非磁性体であって、インサート射出によって前記上部集磁部材および前記下部集磁部材に結合する集磁部材ホルダーをさらに含んでもよい。]
[0047] 前記磁力発生部は、前記上部磁石と下部磁石からなるマグネットリングと;外周面に前記マグネットリングが収容および固定される受止部、前記受止部の上部に設けられ、内側に前記入力軸を収容するために軸方向に延設される複数の第1結合片を備えた非磁性体のマグネットホルダーと;を含んでもよい。]
[0048] この際、前記磁力発生部は、前記マグネットリングと前記マグネットリングホルダーとの間に備えられ、前記マグネットリングが取り付けられる外周面、および前記マグネットホルダーの受止部に固着される内周面を有するリング状磁性体としてのバックヨークをさらに含んでもよい。]
[0049] また、前記磁気遮蔽部は、内周面に前記磁気遮蔽リングを収容支持する円筒状のホールド部と、前記ホールド部の下部に設けられ、内側に前記出力軸を収容するために軸方向に延設される複数の第2結合片とを備えた非磁性体であって、インサート射出方式によって前記磁気遮蔽リングに結合する遮蔽リングホルダーをさらに含んでもよい。]
発明の効果

[0050] 上述した特徴を持つ本発明に係る操舵装置用非接触式トルクセンサーによれば、入力軸に結合する磁力発生部にN極およびS極の磁石が配置され、出力軸に結合する磁気遮蔽部にそれぞれ複数の上部および下部貫通ホールが設けられることにより、前記出力軸に入力軸に対してねじれが発生する場合、前記磁力発生部の磁束が、前記磁気遮蔽部に設けられた前記複数の上部および下部貫通ホールを通過して外方の磁気検出部に伝達されることにより、磁気検出センサー部でねじれの信号として感知される。]
[0051] すなわち、入力軸と出力軸のねじれ角に応じてN極とS極の磁束が複数のホールを通過する程度によってその強さが変わるように伝達され、これを磁気検出部を介して磁気検出センサー部で感知する。]
[0052] したがって、磁気遮蔽部の永久磁石から発生した磁束は、磁気遮蔽部の磁気遮蔽リングを介して直接磁気検出部に伝達されるので、磁束が減少あるいは変形するおそれがなく、これにより入力軸と出力軸の正確なねじれを検出することができる。]
[0053] また、本発明に係る操舵装置用非接触式トルクセンサーによれば、磁気検出部で上部磁束収集リングと下部磁束収集リング間の間隔、および上部集磁路フランジと下部集磁路フランジ間の間隔が上部集磁ターミナルと下部集磁ターミナル間の間隔よりさらに大きく形成されることにより、収集および検出される磁束の強さが減少することを防止することができる。]
[0054] また、本発明に係る操舵装置用非接触式トルクセンサーによれば、操舵装置用非接触式トルクセンサーの全体的な構造を改善して部品数を減らすことができるため、製造コストを節減することができ、製造工程数が減少して製造時間を短縮させることができる。]
図面の簡単な説明

[0055] 図1は本発明の第1実施例に係る操舵装置用非接触式トルクセンサーの結合斜視図である。
図2は図1の操舵装置用非接触式トルクセンサーの分離斜視図である。
図3は図1のA−A線に沿った断面図である。
図4は図1の操舵装置用非接触式トルクセンサーの平面図である。
図5は図1の操舵装置用非接触式トルクセンサーを2次元平面とした展開図である。
図6は図5の操舵装置用非接触式トルクセンサーを重ねた状態で示す展開図である。
図7は図6のB−B線に沿った断面図である。
図8は図6のC−C線に沿った断面図である。
図9は本発明の第1実施例に係る操舵装置用非接触式トルクセンサーの中立状態を示す展開図である。
図10は本発明の第1実施例に係る操舵装置用非接触式トルクセンサーに連結された出力軸に左の方向にねじれが発生した状態を示す展開図である。
図11は本発明の第1実施例に係る操舵装置用非接触式トルクセンサーに連結された出力軸に右の方向に最大のねじれが発生する状態を示す展開図である。
図12は本発明の第1実施例に係る操舵装置用非接触式トルクセンサーに連結された出力軸に右の方向にねじれが発生する状態を示す展開図である。
図13は本発明の第1実施例に係る操舵装置用非接触式トルクセンサーに連結された出力軸に右の方向に最大のねじれが発生した状態を示す展開図である。
図14は本発明の第1実施例に係る操舵装置用非接触式トルクセンサーに備えられた磁力発生部および磁気遮蔽部の中立状態を示す変形例の展開図である。
図15は本発明の第2実施例に係る操舵装置用非接触式トルクセンサーの設置状態を示す斜視図である。
図16は図15の設置状態を分解して示す分解斜視図である。
図17は本発明の第2実施例に係る操舵装置用非接触式トルクセンサーを示す分解斜視図である。
図18は本発明の第2実施例に係る操舵装置用非接触式トルクセンサーの結合状態を示す側断面図である。
図19は本発明の第2実施例に係る操舵装置用非接触式トルクセンサーの結合状態を示す斜視図である。
図20は図19の操舵装置用非接触式トルクセンサーの平面図(図18の側断面図は図20のD−D線に沿った断面図)である。
図21は本発明の第2実施例に係る操舵装置用非接触式トルクセンサーの主要部を示す拡大斜視図である。
図22は図21の操舵装置用非接触式トルクセンサーの主要部を示す側断面図である。
図23は本発明の第2実施例に係る操舵装置用非接触式トルクセンサーの主要構成関係を説明するための概略分解図である。
図24は本発明の第2実施例に係る操舵装置用非接触式トルクセンサーが中立位置のときの主要構成関係を示す概略図である。
図25は本発明の第2実施例に係る操舵装置用非接触式トルクセンサーがねじれ状態のときの主要構成関係を示す概略図である。
図26は本発明の第2実施例に係る操舵装置用非接触式トルクセンサーがねじれ状態のときの主要構成関係を示す概略図である。
図27は本発明の第2実施例に係る操舵装置用非接触式トルクセンサーがねじれ状態のときの主要構成関係を示す概略図である。
図28は本発明の第2実施例に係る操舵装置用非接触式トルクセンサーがねじれ状態のときの主要構成関係を示す概略図である。
図29は本発明の第2実施例に係る操舵装置用非接触式トルクセンサーの主要構成の変形例を説明するための概略分解図である。
図30は図29の変形例の場合の操舵装置用非接触式トルクセンサーが中立位置のときの主要構成関係を示す概略図である。
図31は図29の変形例の場合の操舵装置用非接触式トルクセンサーがねじれ状態のときの主要構成関係を示す概略図である。
図32は図29の変形例の場合の操舵装置用非接触式トルクセンサーがねじれ状態のときの主要構成関係を示す概略図である。
図33は図29の変形例の場合の操舵装置用非接触式トルクセンサーがねじれ状態のときの主要構成関係を示す概略図である。
図34は図29の変形例の場合の操舵装置用非接触式トルクセンサーがねじれ状態のときの主要構成関係を示す概略図である。] 図1 図10 図11 図12 図13 図14 図15 図16 図17 図18
実施例

[0056] 以下に添付図面を参照しながら、本発明の第1実施例に係る操舵装置用非接触式トルクセンサー100の構成および作用について説明する。]
[0057] 図1〜図3に示すように、本発明の第1実施例に係る操舵装置用非接触式トルクセンサー100は、磁力発生部110、磁気遮蔽部120、磁気検出部130、および磁気検出センサー140から大きく構成される。ここで、磁力発生部110は車両のハンドルに連結された入力軸10と連結され、磁気遮蔽部120は車両の車輪に連結された出力軸20と連結される。入力軸10と出力軸20とはトーションバー30によって連結される。] 図1 図2 図3
[0058] まず、入力軸10は、その下端部に挿入部11が設けられ、この挿入部11の内部にはトーションバー30の上端が挿入される連結溝12が設けられる。また、挿入部11の上側に位置し、入力軸10の外周面には横方向に貫通する結合ホール13が設けられる。]
[0059] ここで、入力軸10に備えられた挿入部11は、後述する磁力発生部110の形状によって異なる。すなわち、添付図面では、磁力発生部110に入力軸10の下端部が挿入され、連結溝12にトーションバー30の上端が挿入されてピン40aによって結合する構造を取っているが、このような構造は本発明の好適な実施例を説明するためのものであり、磁力発生部110の形状に応じて入力軸10との連結状態を変えてもよい。]
[0060] 前記磁力発生部110は、中心部に貫通ホール111が設けられた結合部112、磁石固定部113、並びに複数のN極磁石114およびS極磁石115から構成される。]
[0061] まず、結合部112は、中心部に設けられた貫通ホール111が入力軸10の下端部に備えられた挿入部11に挿入される。この際、挿入部11と結合部112とは多数の締結部材(図示せず)によって結合でき、挿入部11の外周面と結合部112の内周面とがネジで締結されてもよい。]
[0062] 磁石固定部130は結合部112の下側に位置し、この磁石固定部113と結合部112は一体に形成でき、磁石固定部113は中心から同一の半径を持つように円筒状をする。]
[0063] また、N極磁石114とS極磁石115はそれぞれ複数からなり、磁石固定部113の外周面に位置する。そして、N極磁石114とS極磁石115は互いにずれるように配置されるようにし、この2つの磁石を合わせた個数は必ず偶数からなる。]
[0064] すなわち、N極磁石114が8つの場合にはS極磁石115も8つの個数からなり、N極磁石114が9つの場合にはS極磁石115も9つの個数からなる。また、N極磁石114とS極磁石115がそれぞれ分離された状態で磁石固定部113の外周面に取り付けられて結合できるが、極性のない状態の強磁性体を磁石固定部113に取り付けた後、着磁するときにN極の磁力とS極の磁力を持つように領域を区分してN極磁石114とS極磁石115を構成させることもできる。]
[0065] 添付図面では、N極磁石114とS極磁石115の個数をそれぞれ8つと示したが、このN極磁石114とS極磁石115の個数を変えてもよい。そして、N極磁石114とS極磁石115は内周面と外周面が同一の厚さを持つように備えられる。]
[0066] 一方、磁気遮蔽部120は、前記磁力発生部110の外側に位置するもので、第1磁気遮蔽部120aと第2磁気遮蔽部120bに区分される。ところが、第1磁気遮蔽部120aと前記第2磁気遮蔽部120bは、一体型の円筒状をする。]
[0067] すなわち、磁気遮蔽部120は、磁力発生部110に備えられたN極磁石114とS極磁石115の外側部に離隔して位置し、その下端部は後述の出力軸20に連結される。添付図面では、磁気遮蔽部120の下側に別途の連結部材150が結合し、この連結部材150に出力軸20が結合するように示した。]
[0068] また、磁気遮蔽部120には複数のホール121、122が設けられる。複数のホール121、122は、N極磁石114とS極磁石115の領域内にそれぞれ位置するように、複数の第1貫通ホール121と第2貫通ホール122から構成される。以下、複数の第1貫通ホール121を「第1貫通ホール121」、複数の第2貫通ホール122を「第2貫通ホール122」で記載することもある。]
[0069] 第1貫通ホール121は磁気遮蔽部120の上側部に位置し、第2貫通ホール122は磁気遮蔽部120の下側部に位置する。すなわち、第1磁気遮蔽部120aの外周面に一定の間隔毎に第1貫通ホール121が位置し、第2磁気遮蔽部120bの外周面に一定の間隔毎に第2貫通ホール122が位置する。]
[0070] ここで、第1貫通ホール121と第2貫通ホール122は、前述したように、同一の個数からなるN極磁石114またはS極磁石115の個数と同一の個数を持つように備えられる。もしN極磁石114が8つ備えられた場合、第1貫通ホール121も8つからなる。]
[0071] また、第2貫通ホール122は、第1貫通ホール121と互いにずれるように位置する。すなわち、複数の第1貫通ホール121のうち、基準となるいずれか一つの第1貫通ホール121と、これに隣接した位置に備えられた第1貫通ホール121との間の下側部に、基準となる第2貫通ホール122が設けられる。]
[0072] また、第1貫通ホール121と第2貫通ホール122はいずれも同じホールの領域を有する形状をする。添付図面では第1貫通ホール121と第2貫通ホール122を全て四角の形状として示した。]
[0073] ところが、第1貫通ホール121と第2貫通ホール122は「○」、「□」、「△」、「▽」、「◇」などの形状をしてもよい。そして、上述した形状だけでなく、楕円形、長孔形、梯形などの非常に様々な形状をしてもよい。]
[0074] 但し、前述した形状は、それぞれのホール121、122領域の中心から左右方向に必ず対称となる形状でなければならない。また、上述したホール121、122の形状のうち2つ以上の形状が複合されて構成されることより、全て同一の形状のホール121、122から構成されることが好ましい。]
[0075] ここで、磁気遮蔽部120は、N極磁石114およびS極磁石115の高さ、並びに後述の磁気検出部130と同一の高さを持つように備えられる。]
[0076] すなわち、N極磁石114とS極磁石115の上端の高さおよび磁気検出部130の上端の高さは磁気遮蔽部120に設けられた第1貫通ホール121の上端の高さと同一であり、N極磁石114とS極磁石115の下端の高さおよび磁気検出部130の下端の高さは磁気遮蔽部120に設けられた第2貫通ホール122の下端の高さと同一であるように備えられる。]
[0077] ところが、これは例示的な事項を説明したもので、N・S極磁石115および前記磁気検出部130の上端の高さは前記第1貫通ホール121の上端の高さとは異なり、前記N・S極磁石115および前記磁気検出部130の下端の高さは前記第2貫通ホール122の下端の高さとは異なるように位置してもよい。]
[0078] このような構成を持つ磁気遮蔽部120は、前述したように、その下側に連結部材150が結合し、この連結部材150は、中心部が下方に突出し、出力軸20の挿入状態で結合する。連結部材150と出力軸20との結合は多数の締結部材(図示せず)を用いて行われてもよい。]
[0079] 出力軸20にはその上端に挿入部21が備えられて連結部材150に挿入され、その挿入部21の中心部にはトーションバー30の下端が挿入される連結溝22が設けられる。また、出力軸20の外周面には連結溝22を通過する結合ホール23が設けられる。ピン40bによってトーションバー30を出力軸20に結合させる。]
[0080] 一方、磁気検出部130は、磁気遮蔽部120の外周面から離隔して設けられ、複数の第1貫通ホール121と第2貫通ホール122を通過する磁力を検出する役割を果たす。]
[0081] このような磁気検出部130は、強磁性体材質のリング形状をする第1磁気検出部材131aと第2磁気検出部材131bから構成され、第1磁気検出部材131aには第1集磁リング132aが連結され、第2磁気検出部材131bには第2集磁リング132bが連結される。]
[0082] 第1磁気検出部材131aと第2磁気検出部材131bは互いに離隔した状態で位置し、第1磁気検出部材131aの上端および第2磁気検出部材131bの下端の高さは前述したN極磁石114およびS極磁石115の高さと同一であるが、この高さより低い高さを持つようにしてもよい。]
[0083] 後者の場合、すなわち、N極磁石114およびS極磁石115の高さより低くする場合には、第1磁気検出部材131aの上端は第1貫通ホール121の上端の高さ領域を外れてはならず、第2磁気検出部材131bの下端は第2貫通ホール122の下端の高さ領域を外れないようにする。]
[0084] したがって、第1貫通ホール121を通過する磁力を第1磁気検出部材131aで検出し、第2貫通ホール122を通過する磁力を第2磁気検出部材131bで検出する。]
[0085] 前記第1集磁リング132aは第1磁気検出部材131aの外周面に結合し、第2集磁リング132bは第2磁気検出部材131bの外周面に結合する。この第1集磁リング132aと第2集磁リング132bは磁力発生部110から誘導された磁力を磁気検出センサー部140の周辺に極大化させるためである。]
[0086] また、第1集磁リング132aの外周面には、外方に突出した第1突出部材132a’が備えられ、第2集磁リング132bの外周面にも、第1突出部材132a’と同一の垂直上に位置する第2突出部材132b’が外方に突出するように備えられる。]
[0087] このような第1突出部材132a’と第2突出部材132b’は、互いに同一の垂直上に位置するように多数備えられてもよい。]
[0088] 一方、磁気検出センサー部140は、磁気検出部130の外周面に位置して磁力発生部110と磁気遮蔽部120の面積変化による相対的なねじれ変化を感知する役割を果たす。添付図面では磁気検出センサー部140を一つとして図示した。ところが、磁気検出センサー部140は、第1集磁リング132aと第2集磁リング132bに備えられた第1突出部材132a’と第2突出部材132b’の個数によって異なる。]
[0089] すなわち、磁気検出センサー部140は、第1突出部材132a’と第2突出部材132b’との間に設置されるため、前記第1・第2突出部材の個数に応じて磁気検出センサー部140の個数も変わる。]
[0090] 磁力を検出する前記磁気検出センサー部140は機械産業分野で広く用いられているセンサーなので、その詳細な説明は省略する。]
[0091] このように構成される本発明の第1実施例に係る操舵装置用非接触式トルクセンサー100の動作について説明する。]
[0092] 図5は本発明の第1実施例に係る操舵装置用非接触式トルクセンサー100の動作および検出原理を説明するために円形の構造を持つトルクセンサー100を2次元平面として展開した図である。図6は図5の状態を重ねた状態で展開した図、図7は図6に示したB−B線に沿った断面図、図8は図6に示したC−C線に沿った断面図である。] 図5 図6 図7 図8
[0093] 図示の如く、磁気遮蔽部120の高さは磁力発生部110の高さ領域内に位置し、磁気検出部130に備えられた第1磁気検出部材131aは第1貫通ホール121の高さ領域内に位置する。磁気検出部130に備えられた第2磁気検出部材131bは第2貫通ホール122の高さ領域内に位置する。また、第1貫通ホール121の横長はN極磁石114の横長領域内に位置し、第2貫通ホール122の横長はS極磁石115の横長領域内に位置する。]
[0094] ここで、第1貫通ホール121の横長はS極磁石115の横長領域内に位置してもよい。この場合、第2貫通ホール122の横長はN極磁石114の横長領域内に位置する。]
[0095] 図9は入力軸10と出力軸20のねじれが発生していない状態、すなわちトルクセンサー100の中立状態を示す展開図である。図示の如く、ハンドル軸と車輪軸が同一の角度で回転しあるいは停止した状態で入力軸10と出力軸20のねじれが「0」の状態を示す。] 図9
[0096] より具体的に、運転者が操舵ハンドルを操作すると、これに連結された入力軸10が回転し、トーションバー30に連結された出力軸20が回転しながら車輪を進行方向に転換する。]
[0097] この際、出力軸20が入力軸10と同一に回転してねじれ角が「0」の場合には、N極磁石114とS極磁石115との境界部が第1貫通ホール121および第2貫通ホール122の中心に位置する。]
[0098] すなわち、磁力発生部110に備えられたN極磁石114およびS極磁石115はそれぞれ第1貫通ホール121と第2貫通ホール122の同一領域で露出されながら回転するため、磁気検出部130では2極性の磁力が相殺して極性がなくなる。]
[0099] より具体的に、第1貫通ホール121と第2貫通ホール122は、それぞれ一つのホール毎にN極の磁力が露出される面が50%であり、S極の磁力が露出される面が50%である。したがって、一つのホールを介して磁気検出部130で検出される極性は「0」の状態となる。]
[0100] 図10は出力軸20に入力軸10に対して左の方向にねじれが発生した場合を示す展開図、図11は出力軸20に入力軸10に対して左の方向に最大のねじれが発生した場合を示す展開図である。] 図10 図11
[0101] 図示の如く、左のねじれが発生した状態は、運転者が操舵ハンドルを左回転させるとき、車輪と路面との摩擦によって入力軸10と出力軸20との間でねじれが発生した状態である。]
[0102] すなわち、入力軸10と出力軸20とを連結するトーションバー30でねじれが発生した状態であり、ねじれが益々大きくなる場合、第1貫通ホール121はそれぞれのホール毎にS極磁石115の露出面が大きくなり、N極磁石114はS極磁石115の露出面が増加するにつれて漸次減少する。]
[0103] 第2貫通ホール122は、それぞれのホール毎にN極磁石114の露出面が大きくなり、S極磁石115は、N極磁石114の露出面が増加するにつれて漸次減少する。]
[0104] したがって、磁気検出部130に備えられた第1磁気検出部材131aは、N極磁石114とS極磁石115によって誘導される磁力の差異が発生してN極の極性を持つ。そして、第2磁気検出部材131bは、第1磁気検出部材131aで誘導される磁力と反対になる量の磁力であるS極の極性を持つ。]
[0105] すなわち、図11に示すように、左の方向のねじれが最大の場合には、第1磁気検出部材131aはN極の極性を有し、第2磁気検出部材131bはS極の極性を有する。] 図11
[0106] したがって、第1磁気検出部材131aで誘導されたN極の極性が第1集磁リング132aによって磁気検出センサー部140の上端でこのN極を誘導し、第2磁気検出部材131bで誘導されたS極の極性が第2集磁リング132bによって磁気検出センサー部140の下端でこのS極を誘導する。そして、磁気検出センサー部140の周囲に磁場を形成し、このときの磁束密度を磁気検出センサー部140で検出する。]
[0107] 上述したように、入力軸10と出力軸20にねじれが発生する過程は、ねじれの初期から最大のねじれが発生するまで線形的に増加する。これは、磁気遮蔽部120に設置された第1貫通ホール121と第2貫通ホール122によって磁気検出部130と磁力発生部110との向かい合う面積の変化を増減させる役割を果たすため、磁気検出センサー部140の周辺に形成される磁束密度の変化量が線形的に増減する。]
[0108] 以上では、入力軸10と出力軸20の左のねじれが発生するときを基準として説明した。ところが、N極磁石114とS極磁石115の挿入位置に応じて極性が変わるため、前述した左方向のねじれは右方向のねじれの条件になれることもある。]
[0109] それだけでなく、前述した左方向のねじれは添付図面を例として特定の方向を基準に説明したため、右方向のねじれが発生した状態であってもよい。]
[0110] 一方、上述した方向の左方向の基準に応じてこれと反対の右方向のねじれが発生するときは、磁気検出センサー部140の周辺に形成される磁場の極性が反対に形成されるため、出力値も180°の位相変化を持つ値が出る。このような詳細な説明は省略し、図12および図13を参照する。] 図12 図13
[0111] まず、図12は出力軸20に入力軸10に対して右の方向にねじれが発生した場合を示す展開図、図13は出力軸20に入力軸10に対して右の方向に最大のねじれが発生した場合を示す展開図である。] 図12 図13
[0112] 一方、図14に示すように、以上説明した本発明の第1実施例に係る操舵装置用非接触式トルクセンサーに備えられた磁力発生部110’は、N極磁石114’とS極磁石115’が磁石固定部の上側の外周面に沿ってずれるように配置され、前記N磁石114’の下側に別のS極磁石115”が配置され、前記S極磁石115’の下側に別のN極磁石114”が配置される。] 図14
[0113] この場合、磁気遮蔽部120’には前記磁石114’、114”、115’、115”の境界部に一つの貫通ホール121’が設けられ、このような境界部毎に同一形状の貫通ホール121’が設けられる。]
[0114] したがって、左の方向にねじれが発生した場合、それぞれの貫通ホール121’毎に、図面における右の上部に位置したS極磁石115’および右の下部に位置したN極磁石114”の露出面が漸次大きくなる。]
[0115] これとは反対に、それぞれの貫通ホール121’毎に、図面における左の上部に位置したN極磁石114”および左の下部に位置したS極磁石115”の露出面が漸次小さくなる。]
[0116] したがって、磁気検出部130に備えられた第1磁気検出部材131aと第2磁気検出部材131bは、貫通ホール121’を介して誘導される磁力の差異が発生し、これを磁気検出センサー部140で感知する。]
[0117] 次に、本発明の第2実施例に係る操舵装置用非接触式トルクセンサー200は、図15に示すように、車両のハンドル軸に該当する入力軸60と車輪駆動軸に直接連結される出力軸70との間に設けられ、前記入力軸60と出力軸70間のねじれ角を測定する機能を担当する。] 図15
[0118] 入力軸60と出力軸70は、互いに直接連結されず、図16に示すように、トーションバー80を媒介として互いに連結される。すなわち、トーションバー80は、上端部が入力軸60に挿入されて貫通孔81が前記入力軸60の締結孔62に一致すると、結合ピン(図示せず)が挿入されることにより、入力軸60との締結がなされる。また、トーションバー80の下端部にも同様に貫通孔82が設けられ、出力軸70に挿入されるときに締結孔72に一致すると、結合ピン(図示せず)が挿入されることにより、出力軸との締結がなされる。] 図16
[0119] 一方、トルクセンサー200は、前記トーションバー80によって挿入された状態で前記入力軸60と出力軸70にそれぞれ結合する。]
[0120] トルクセンサー200は、図17に示すように、前記入力軸60に結合する磁力発生部210、この磁力発生部210の外側に設けられ、前記出力軸70に結合する磁気遮蔽部220、この磁気遮蔽部220の外側に固着される磁気検出部230、並びにこの磁気検出部230と一定の位置関係をなす磁気検出センサー部240、その他の上部カバー251および下部カバー252を含んでなる。] 図17
[0121] 磁力発生部210は、N極磁石211aとS極磁石211bが円周方向に隣り合うように交互に配置されてなるマグネットリング211を備える。]
[0122] このマグネットリング211は、磁性体としてのリング状バックヨーク212の外周面に取り付けられる。このバックヨーク212は、その内周面がマグネットホルダー213の受止部213aに固着される。]
[0123] バックヨーク212は、鋼鉄材質からなってもよく、後述するように、マグネットリング211から発生する磁束が外方にさらに集中できるようにする。]
[0124] マグネットホルダー213は、エンジニアリングプラスチックなどの非磁性体からなり、前述したように、外周面にはマグネットリング211が収容および固定される受止部213aが設けられる。]
[0125] また、マグネットホルダー213は、前記受止部213aの上部の軸方向には円周方向に複数の第1結合片213bが所定の間隔離隔するように延設される。]
[0126] これらの第1結合片213bの内側には前記入力軸60が収容結合される。]
[0127] このために、各第1結合片213bの上端部には内側に係止片(図18および図19の213c)が突設され、この係止片は収容される入力軸60に円周方向に複数箇所に陥設される凹部61に係合される。] 図18 図19
[0128] このように複数の第1結合片213bが入力軸60に結合すると、各結合片213bが外方に開くのを防止するために、その共通する外周縁には第1スナップリング214が嵌められる。]
[0129] 第1スナップリング214が嵌められた様子は、図15、図18および図19などから確認することができる。] 図15 図18 図19
[0130] 磁気遮蔽部220は、磁気遮蔽リング221と遮蔽リングホルダー225を備える。]
[0131] 磁気遮蔽リング221は、磁性体からなる単一の円筒状であって、上下に1/2となる地点を基準として上部に位置する上部遮蔽面222と、下部に位置する下部遮蔽面223に分けられる。]
[0132] 上部遮蔽面222と下部遮蔽面223にはそれぞれ円周方向に一定の間隔をなす貫通ホール222h、223hが多数設けられるが、上部貫通ホール222hと下部貫通ホール223hは互いにずれるようにジグザグ状に設けられる。]
[0133] これを具体的に考察すると、各貫通ホール222h、223hは、その内側に位置するマグネットリング211を成す一つの磁石211aまたは211bの範囲内に存在する左右幅を持つ(図23参照)。] 図23
[0134] 各遮蔽面222、223上で、左右に隣接して位置する貫通ホール222hの間には、一つの磁石211aまたは211bの左右幅に相当する分だけの間隔を持つ。]
[0135] したがって、例えば、いずれか一つの上部貫通ホール222hがその内側のN極磁石211aと一致するように位置する場合には、全ての上部貫通ホール222hがそれぞれN極磁石211aと一致するように位置する。この際、全ての下部貫通ホール223hはそれぞれS極磁石211bと一致対応する。]
[0136] 非磁性体としての遮蔽リングホルダー225は、円筒状のホールド部226を有し、このホールド部226の下部には前記出力軸70に結合する第2結合片(図18の228)を有する。] 図18
[0137] ホールド部226は、内側面に磁気遮蔽リング221を収容および支持するが、特に、内側面に多数の結合突起227が磁気遮蔽リング221の上部貫通ホール222hと下部貫通ホール223hに一致するように突設され、前記磁気遮蔽リング221との結合の際に互いに一致して挿入される。]
[0138] また、遮蔽リングホルダー225は、前記ホールド部226の下部の軸方向に突設され、互いに円周方向に所定の間隔離隔して設けられる複数の第2結合片228を備える(図18参照)。第2結合片228の構成および機能は前記第1結合片213bと大同小異である。] 図18
[0139] すなわち、これらの結合片228の内側には前記出力軸70が収容結合される。このために、それぞれの第2結合片228の内周面には下端部に係止片228aが突設され、この係止片は出力軸70との結合の際に凹部(図16の71)に嵌合される。] 図16
[0140] また、第2結合片228の結合の際に、その外周縁には第2スナップリング229が嵌められることにより、出力軸70との分離を防止する。]
[0141] 磁気遮蔽リング221と遮蔽リングホルダー225とは、前記磁気遮蔽リング221を金型内に挿入してエンジニアリングプラスチックと一体に成形するインサート射出方式によって互いに結合できる。インサート射出された様子は図18から確認することができる。] 図18
[0142] 磁気検出部230は、図17に示すように、磁性体としての上部集磁部材231、下部集磁部材232、およびこれらの集磁部材231、232間の間隔を一定に保つためにこれらを支持する非磁性体としての集磁部材ホルダー233を含む。] 図17
[0143] 図17には上部集磁部材231と下部集磁部材232が集磁部材ホルダー233とは独立に存在してまるで互いに結合するかの如く見えるが、実際は、図18に示すように、上部集磁部材231と下部集磁部材232が集磁部材ホルダー233内に埋め込まれたままで存在する。よって、このためには上部集磁部材231と下部集磁部材232がインサート射出によって集磁部材ホルダー233と一体に成形される。] 図17 図18
[0144] 図21および図22は上部集磁部材231と下部集磁部材232との位置関係を説明するために該当部分のみを分離して示す斜視図および側面図である。] 図21 図22
[0145] 図示の如く、上部集磁部材231は上下幅の狭い円筒状の上部磁束収集リング231a、この上部磁束収集リング231aの上端周縁に所定の幅で延設される上部集磁路フランジ231b、およびこの上部集磁路フランジ231bの右端部から下方に屈曲形成される上部集磁ターミナル231cを有する。]
[0146] 下部集磁部材232は、前記上部集磁部材231と上下対称を成すように形成される。すなわち、下部集磁部材232は上下幅の狭い円筒状の下部磁束収集リング232a、この下部磁束収集リング232aの下端周縁に所定の幅で延設される下部集磁路フランジ232b、およびこの下部集磁路フランジ232bの右端部から上方に屈曲形成される下部集磁ターミナル232cを有する。]
[0147] このような上部集磁部材231と下部集磁部材232は、互いに上下に配置されるが、それぞれ前記磁気遮蔽リング221の外方に所定の間隔で離隔して配置される。]
[0148] この際、上部集磁部材231の上部磁束収集リング231aは、前記磁気遮蔽リング221の上部遮蔽面222と対向するように位置し、内側のマグネットリング211から発生して上部遮蔽面222の貫通ホール222hを通過して出る磁束を収集する機能を担当する。]
[0149] このように収集された磁束は、上部磁束収集リング231aの上端周縁に位置する上部集磁路フランジ231bに伝達され、さらに上部集磁路フランジ231bの右側の一端部に位置した上部集磁ターミナル231cに集中する。]
[0150] 同様に、下部集磁部材231の下部磁束収集リング232aは、前記磁気遮蔽リング221の下部遮蔽面223と対向するように位置し、内側のマグネットリング211から発生して下部遮蔽面223の貫通ホール223hを通過して出る磁束を収集する機能を担当する。]
[0151] 収集された磁束は、下部磁束収集リング232aの下端周縁に位置する下部集磁路フランジ232bに伝達され、さらに下部集磁路フランジ232bの右側の一端部に位置した下部集磁ターミナル232cに集中する。]
[0152] 磁気検出部230は、以上のように収集された磁束を一箇所に集中させる機能を担当するが、このためには、図22に示すように、上部磁束収集リング231aと下部磁束収集リング232a間の間隔Y、および上部集磁路フランジ231bと下部集磁路フランジ232b間の間隔Zはそれぞれ上部集磁ターミナル231cと下部集磁ターミナル232c間の間隔Xよりさらに大きくする必要がある。] 図22
[0153] これにより、磁気検出部230で収集される磁束は上部集磁ターミナル231cと下部集磁ターミナル232cに集中できる。]
[0154] ところが、上部磁束収集リング231aと下部磁束収集リング232a間の間隔Yが上部集磁ターミナル231cと下部集磁ターミナル232c間の間隔Xよりさらに小さい場合には、磁気検出部230で収集される磁束は、上部集磁路フランジ231aと下部集磁路フランジ232bとの間に発生して、上部集磁ターミナル231cと下部集磁ターミナル232cとの間で発生する磁束の強さが弱くなり、結果として測定値の誤差をもたらすので、トルクセンサー200の性能が低下するという問題が発生する。]
[0155] これは、上部集磁路フランジ231bと下部集磁路フランジ232b間の間隔Zが上部集磁ターミナル231cと下部集磁ターミナル232c間の間隔Xよりさらに小さい場合にも同様に問題となる。]
[0156] 図22の拡大図において、上部集磁ターミナル231cは、上部集磁路フランジ231bから下方に延長されて上部磁束収集リング231aの下端を経て半径方向に屈曲されて右側に延長され、下部集磁ターミナル232cは、下部集磁路フランジ232bから上方に延長されて下部磁束収集リング232aの上端を経て上部集磁ターミナル231cに対応して半径方向に屈曲されて右側に延長される。] 図22
[0157] 集磁部材ホルダー233は、図18に示すように、内側上下部分にそれぞれ上部集磁部材231と下部集磁部材232をそれぞれインサート成形によって収容する。] 図18
[0158] また、集磁部材ホルダー233は、図17に示すように、上、下端部にそれぞれ上部ホルダーフランジ233aと下部ホルダーフランジ233bが形成される。] 図17
[0159] 上部ホルダーフランジ233aは、図18に示すように、内側に上部集磁部材231の上部集磁路フランジ231aがインサート結合し、下部ホルダーフランジ233bは内側に下部集磁部材232の下部集磁路フランジ232aがインサート結合する。] 図18
[0160] 上部ホルダーフランジ233aと下部ホルダーフランジ233aとの間には円周方向に一定の間隔で多数の貫通ホール233hが設けられる。各貫通ホール233は上下方向に延設される。]
[0161] 一方、前記貫通ホール233hに対応して、図21に示すように、上部集磁路フランジ231bと下部集磁路フランジ232bにはそれぞれ互いに大きさの異なる2つの結合ホールh1、h2が複数箇所に設けられる。] 図21
[0162] この際、上部集磁路フランジ231bに設けられる結合ホールh1、h2は、下部集磁路フランジ232bに設けられたものと互いに上下回転対称するようにする。]
[0163] これにより、上部集磁部材231と下部集磁部材232は互いに形状および模様が完全同一のものを使用することができ、製作の際に効率性を高めることができる。]
[0164] この結合ホールh1、h2は磁気検出部230のインサート射出成形の際に金型内で上、下部集磁部材231、232の位置を固定させるための用途である。]
[0165] すなわち、図21を参照すると、大きい結合ホールh1を通過するが、小さい結合ホールh2は通過することが不可能な支持ピン(図示せず)を金型内の上、下部集磁部材231、232の間に介在させると、上部集磁部材231と下部集磁部材232は、それぞれ小さい結合ホールh2が前記支持ピンによって上方および下方に加圧支持されるので、互いに一定の位置関係を維持した状態で射出成形がなされる。] 図21
[0166] 磁気検出部230は、磁束の収集、伝達および集中の機能を行うためには図22で考察した位置関係X、Y、Zの精度が大きい影響を及ぼすので、前述した射出成形過程によって精度を高められるようにする。] 図22
[0167] 図21において、h3は金型内において上部集磁部材231と下部集磁部材232の位置を整列するための用途である。] 図21
[0168] 上部集磁ターミナル231cと下部集磁ターミナル232cとの間には磁気検出センサー部(図17の240)が介在され、この磁気検出センサー部は両ターミナル231c、232cの間に発生する磁束の強さを検出する。] 図17
[0169] 一方、図17に示すように、トルクセンサー200は上部カバー251と下部カバー252を上下に備えてその内側に磁力発生部210、磁気遮蔽部220、磁気検出部230および磁気検出センサー部240を収容および支持する。] 図17
[0170] 図17の分解された状態のトルクセンサー200に対して、図19は前記トルクセンサー200の組み立て状態を示す斜視図、図20は組み立てられたトルクセンサー200の平面図である。] 図17 図19 図20
[0171] 図17、図19および図20に示すように、磁力発生部210は外形上集磁部材ホルダー233で代表される磁気検出部230の内側に位置し、磁力発生部210と磁気検出部230との間には外形上遮蔽リングホルダー225で代表される磁気遮蔽部220が位置する。] 図17 図19 図20
[0172] 以下、上述した構成を持つ本発明の第2実施例に係る操舵装置用非接触式トルクセンサー200の作用について説明する。]
[0173] 図23は本発明の第2実施例に係るトルクセンサー200の主要部の構造関係を説明するための仮想の概略図であって、円形の構成を平面的に展開して示す。] 図23
[0174] 磁気遮蔽リング221の上部貫通ホール221と下部貫通ホール223は、それぞれマグネットリング221の該当磁極の磁石内側に対応するように位置する。]
[0175] マグネットリング211から発生する磁束は、磁気遮蔽リング221の貫通ホール222h、223hを経て反対側の上部集磁部材231と下部集磁部材232にそれぞれ到達する。]
[0176] 正常状態、すなわち中立状態における位置関係は、図24に示すように、磁気遮蔽リング221の上部貫通ホール222hおよび下部貫通ホール223hが全てN極磁石とS極磁石との境界に1/2ずつ分けて架けられている。] 図24
[0177] したがって、各貫通ホール222h、223hを通過して出る磁束は、N極とS極が半分ずつ占めるので、上部集磁部材231と下部集磁部材232に収集および集磁される磁束はそれぞれ0となる。]
[0178] 結果として、検出される磁束は0であって、これは入力軸60の回転角度と出力軸70の回転角度とが互いに一致することを意味する。]
[0179] これに対し、図25は入力軸60に出力軸70に対して左の方向にねじれが発生した場合を示し、図26は入力軸60に出力軸70に対して左の方向に最大のねじれが発生した場合を示す。] 図25 図26
[0180] 図示の如く、図25の状態では、前記入力軸60に固定されるマグネットリング211が、前記出力軸70に固定される磁気遮蔽リング221に比べて多少左側に片寄るので、上部貫通ホール222hを通過する磁束はS極の磁束がさらに多くなり、下部貫通ホール223hを通過する磁束は反対にN極の磁束がさらに多くなる。] 図25
[0181] よって、上部集磁部材231と下部集磁部材232にはそれぞれ互いに異なる磁束が一定の大きさに収集および集磁されるので、検出される磁束もそれに相応する値で表される。]
[0182] 最大のねじれを示す図26の状態では、全ての上部貫通ホール222hにはS極の磁束のみが通過し、全ての下部貫通ホール223にはN極の磁束のみが通過することにより、検出される磁束も最大値で表される。] 図26
[0183] この際、留意すべき点は、図24の中立状態の場合、あるいは図25または図26のねじれ状態の場合、あるいは磁気遮蔽リング221に誘導される磁束は常に「0」であることにある。] 図24 図25 図26
[0184] すなわち、磁気遮蔽リング221は、上部遮蔽面222に誘導される磁束は下部遮蔽面223に誘導される磁束とは常に正反対に同一の大きさを有し、これらの上部遮蔽面222と下部遮蔽面223は互いに一体になっているので、磁束の和は常に「0」となる。]
[0185] したがって、上部集磁部材231と下部集磁部材232は前記磁気遮蔽リング221による2次磁気誘導現象が発生しなくなる。]
[0186] 図27は入力軸60に出力軸70に比べて右の方向にねじれが発生した場合を示し、図28は入力軸60に出力軸70に比べて右の方向に最大のねじれが発生した場合を示す。] 図27 図28
[0187] 図27および図28の状況は、図25および図26の状況とは正反対であって、これに関する説明は上述から十分に類推されるので省略する。] 図25 図26 図27 図28
[0188] 一方、図29は本発明の第2実施例に係るトルクセンサーの主要部の変形例を示す仮想の概略図であって、図23と同様に円形の構成を平面的に展開して示す。] 図23 図29
[0189] 本変形例において、磁力発生部のマグネットリング311は、N極磁石311aとS極磁石311bが円周方向に隣り合うように交互に配置される上部磁石と、同様にN極磁石311cとS極磁石311dが円周方向に隣り合うように交互に配置される下部磁石とを含む。]
[0190] この際、上部磁石311a、311bと下部磁石311c、311dの隣り合う磁石同士の間には互いに異なる極が隣り合うように配置される。すなわち、N極磁石とS極磁石は左右に隣り合う磁石だけでなく、上下に隣り合う磁石同士の間にも互いに異なる極を有する。]
[0191] 上述した磁力発生部に対して、磁気遮蔽部は、図示の如く、上部磁石311a、311bの一つとこれに隣り合う下部磁石311c、311dの一つとを合わせた大きさを持つように上下長さ方向に延設される貫通ホール321hを有する磁気遮蔽リング321を備える。]
[0192] 貫通ホール321hは、一つのN極またはS極磁石の幅に相当する間隔で円周方向に複数設けられる。]
[0193] このような状態で、マグネットリング311から発生する磁束は磁気遮蔽リング321の貫通ホール321hを経て反対側の上部集磁部材331と下部集磁部材332にそれぞれ到達する。]
[0194] この際、正常状態、すなわち中立状態における位置関係は、図30に示すように、磁気遮蔽リング321の貫通ホール321hは全て上部および下部磁石の各部分でN極磁石とS極磁石との境界に1/2ずつ分けて架けられている。] 図30
[0195] したがって、各貫通ホール321hを通過して出る磁束はN極とS極が半分ずつ占めるので、前述した上部集磁部材(図29の331)と下部集磁部材332に収集および集磁される磁束はそれぞれ0となる。] 図29
[0196] 結果として、検出される磁束も0であって、これは入力軸の回転角度と出力軸の回転角度とが互いに一致することを意味する。]
[0197] これに対し、図31は入力軸60に出力軸70に対して左の方向にねじれが発生した場合を示し、図32は入力軸60に出力軸70に比べて左の方向に最大のねじれが発生した場合を示す。] 図31 図32
[0198] 図示の如く、図31の状態では、前記入力軸60に固定されるマグネットリング311が、前記出力軸70に固定される磁気遮蔽リング321に比べて多少左側に片寄る。] 図31
[0199] この際、貫通ホール321hを上下に2等分してみれば、貫通ホール321hの上部を通過する磁束はS極がさらに多く占め、前記貫通ホール321hの下部を通過する磁束は反対にN極がさらに多く占める。]
[0200] したがって、上部集磁部材231と下部集磁部材232にはそれぞれ互いに異なる磁束が一定の大きさに収集および集磁されるので、検出される磁束もそれに相応する値で表される。]
[0201] 最大のねじれを示す図32の状態では、貫通ホール321hの上部にはS極の磁束のみが通過し、前記貫通ホール321hの下部にはN極の磁束のみが通過する。よって、検出される磁束も最大値で表される。] 図32
[0202] 本変形例においても、前記実施例の場合と同様に、図30の中立状態の場合も図31または図32のねじれ状態の場合も、磁気遮蔽リング321に誘導される磁束は常に「0」である。] 図30 図31 図32
[0203] すなわち、磁気遮蔽リング321を上下に2等分してみると、上部に誘導される磁束は下部に誘導される磁束とは常に正反対に同一の大きさを有し、これらの上、下部はいずれも一体型の磁気遮蔽リング321を形成するので、前記磁気遮蔽リング321の全体磁束は常に「0」となる。]
[0204] したがって、上部集磁部材331と下部集磁部材332は前記磁気遮蔽リング321による2次磁気誘導現象が発生しなくなる。]
[0205] 図33は入力軸60に出力軸70に対して右の方向にねじれが発生した場合を示し、図34は入力軸60に出力軸70に比べて右の方向に最大のねじれが発生した場合を示す。] 図33 図34
[0206] 図33および図34の状況は図31と図32の状況とは正反対であって、これに関する説明は前述した説明から十分に類推されるので省略する。] 図31 図32 図33 図34
[0207] 以上で説明された操舵装置用非接触式トルクセンサー100、200およびその変形例は本発明の理解を助けるための実施例に過ぎず、本発明の権利範囲ないしは技術的範囲がこれに限定されるものと理解してはならない。]
[0208] 本発明の権利範囲ないし技術的範囲は特許請求の範囲およびその均等範囲によって定められる。]
权利要求:

請求項1
車両のハンドルに連結された入力軸と車両の車輪に連結された出力軸との間に設置され、前記ハンドルの回転操作によって発生したねじれを検出する操舵装置用非接触式トルクセンサーにおいて、前記入力軸に結合し、中心から同一の半径を持つように外周面に沿って複数のN極磁石とS極磁石とが互いにずれるように配置される磁力発生部と、前記出力軸に連結され、複数の前記N極磁石と前記S極磁石の領域内にそれぞれ位置するように複数のホールが設けられた円筒状の磁気遮蔽部と、前記磁気遮蔽部の外周面から離隔して設けられ、複数の前記ホールを通過する磁力を検出する磁気検出部と、前記磁気検出部の外周面に位置し、前記磁力発生部と前記磁気遮蔽部の相対的なねじれ変化を感知する磁気検出センサー部とを含むことを特徴とする、操舵装置用非接触式トルクセンサー。
請求項2
前記磁力発生部は、前記入力軸の下端部に固定される結合部と、前記結合部の下側に位置する円柱状の磁石固定部とを含み、複数の前記N極磁石と前記S極磁石が前記磁石固定部の外周面に結合することを特徴とする、請求項1に記載の操舵装置用非接触式トルクセンサー。
請求項3
前記磁気遮蔽部は、上部の外周面に一定の間隔毎に設けられた複数の第1貫通ホールを含む第1磁気遮蔽部と、前記第1磁気遮蔽部の下部の外周面に一定の間隔毎に設けられ且つ前記第1貫通ホールと互いにずれるように配置される第2貫通ホールを含む第2磁気遮蔽部とから構成されることを特徴とする、請求項1に記載の操舵装置用非接触式トルクセンサー。
請求項4
前記出力軸が前記入力軸と同一に回転してねじれ角が「0」の場合、前記ホールの垂直中心に前記N極磁石と前記S極磁石との境界部が位置することを特徴とする、請求項3に記載の操舵装置用非接触式トルクセンサー。
請求項5
前記出力軸に前記入力軸に対して左または右の方向に最大ねじれが発生した場合、前記S極磁石および前記N極磁石のうち、複数の前記第1貫通ホールを介していずれか一方の磁石が露出され、複数の前記第2貫通ホールを介して他方の磁石が露出されることを特徴とする、請求項3に記載の操舵装置用非接触式トルクセンサー。
請求項6
複数の前記第1貫通ホールと前記第2貫通ホールは、それぞれ同一のホールの領域を有する形状をすることを特徴とする、請求項3〜5のいずれか1項に記載の操舵装置用非接触式トルクセンサー。
請求項7
前記N・S極磁石および前記磁気検出部の上端の高さは前記第1貫通ホールの上端の高さと同一であり、前記N・S極磁石および前記磁気検出部の下端の高さは前記第2貫通ホールの下端の高さと同一であるように位置することを特徴とする、請求項6に記載の操舵装置用非接触式トルクセンサー。
請求項8
前記N・S極磁石および前記磁気検出部の上端の高さは前記第1貫通ホールの上端の高さとは異なり、前記N・S極磁石および前記磁気検出部の下端の高さは前記第2貫通ホールの下端の高さとは異なるように位置することを特徴とする、請求項6に記載の操舵装置用非接触式トルクセンサー。
請求項9
前記磁気検出部は、前記第1貫通ホールを通過する磁力を検出する第1磁気検出部材と、前記第1磁気検出の下側に離隔して位置し、前記第2貫通ホールを通過する磁力を検出する第2磁気検出部材とを含むことを特徴とする、請求項3に記載の操舵装置用非接触式トルクセンサー。
請求項10
前記磁気検出部は、前記磁力発生部から誘導された磁力を極大化するために、前記第1磁気検出部材の外周面に備えられた第1集磁リングと、前記第2磁気検出部材の外周面に備えられた第2集磁リングとをさらに含むことを特徴とする、請求項9に記載の操舵装置用非接触式トルクセンサー。
請求項11
前記第1集磁リングと前記第2集磁リングにそれぞれ少なくとも一つの前記磁気検出センサー部が連結されたことを特徴とする、請求項10に記載の操舵装置用非接触式トルクセンサー。
請求項12
前記磁気検出部は、前記第1集磁リングの外周面から外方に突出した第1突出部材と、前記第2集磁リングの外周面から外方に突出し、前記第1突出部材と同一の垂直上に位置した第2突出部材とを含み、前記磁気検出センサー部が前記第1突出部材と前記第2突出部材との間に位置することを特徴とする、請求項11に記載の操舵装置用非接触式トルクセンサー。
請求項13
前記第1突出部材は前記第1集磁リングの外周面に多数備えられ、前記第2突出部材は前記第2集磁リングの外周面に多数備えられ、多数の前記第1突出部材と前記第2突出部材との間には磁気検出センサー部がそれぞれ位置することを特徴とする、請求項12に記載の操舵装置用非接触式トルクセンサー。
請求項14
前記磁気遮蔽部は、前記第1磁気遮蔽部と前記第2磁気遮蔽部を一体化してなることを特徴とする、請求項3に記載の操舵装置用非接触式トルクセンサー。
請求項15
前記磁力発生部は、上部の外周面に沿って前記N極磁石と前記S極磁石とがずれるように配置され、前記N極磁石の下側に別のS極磁石が配置され、上部の外周面に配置された前記S極磁石の下側に別のN極磁石が配置されることを特徴とする、請求項1に記載の操舵装置用非接触式トルクセンサー。
請求項16
前記磁気遮蔽部は、上部の外周面に配置されたN極磁石とS極磁石との境界部、および下部の外周面に配置されたN極磁石とS極磁石の境界部毎に前記ホールが配置されたことを特徴とする、請求項15に記載の操舵装置用非接触式トルクセンサー。
請求項17
車両のハンドルに連結された入力軸と車両の車輪に連結された出力軸との間に設置され、前記ハンドルの回転操作の際に前記入力軸と前記出力軸との間に発生するねじれを検出するための操舵装置用非接触式トルクセンサーにおいて、前記入力軸に結合し、中心から同一の半径を持つように外周面に沿って複数のN極磁石とS極磁石とが円周方向に隣り合うように交互に配置される磁力発生部と;前記磁力発生部の半径方向の外側に配置される単一の円筒であって、前記N極磁石および前記S極磁石のいずれか一方と同一の間隔で複数の上部貫通ホールが設けられる上部遮蔽面と、前記N極磁石および前記S極磁石のいずれか他方と同一の間隔で複数の下部貫通ホールが設けられる下部遮蔽面とからなる磁気遮蔽リングを備え、前記出力軸に結合する磁気遮蔽部と;前記上部遮蔽面を通過する磁束を収集する上部磁束収集リング、前記上部磁束収集リングの上端周縁から半径方向に所定の幅で延設される上部集磁路フランジ、および前記上部集磁路フランジの一側から屈曲形成される上部集磁ターミナルを備える上部集磁部材と、前記下部遮蔽面を通過する磁束を収集する下部磁束収集リング、前記下部磁束収集リングの下端周縁から半径方向に所定の幅で延設される下部集磁路フランジ、および下部集磁路フランジの一側から屈曲形成される下部集磁ターミナルを備える下部集磁部材とを含み、前記上部磁束収集リングと前記下部磁束収集リング間の間隔、および前記上部集磁路フランジと前記下部集磁路フランジ間の間隔は前記上部集磁ターミナルと前記下部集磁ターミナル間の間隔よりさらに大きく形成される磁気検出部と;前記磁気検出部の上部集磁ターミナルと下部集磁ターミナルとの間に位置し、磁束の強さを検出する磁気検出センサー部と;を含むことを特徴とする、操舵装置用非接触式トルクセンサー。
請求項18
前記磁気検出部は、前記上部集磁路フランジが前記上部磁束収集リングの上端周縁から延設され、前記下部集磁路のフランジが前記下部磁束収集リングの下端周縁から延設され、前記上部集磁ターミナルは、前記上部集磁路フランジから下方に延長されて前記上部磁束収集リングの下端を経て半径方向に屈曲されて延長され、前記下部集磁ターミナルは、前記下部集磁路フランジから上方に延長されて前記下部磁束収集リングの上端を経て前記上部集磁ターミナルに対応して半径方向に屈曲されて延長されることを特徴とする、請求項17に記載の操舵装置用非接触式トルクセンサー。
請求項19
前記磁気検出部は、上面を介して前記上部集磁部材が結合し、下面を介して前記下部集磁部材が結合する円筒状非磁性体としての集磁部材ホルダーをさらに含むことを特徴とする、請求項18に記載の操舵装置用非接触式トルクセンサー。
請求項20
前記集磁部材ホルダーは、前記上部集磁路フランジに結合する上部ホルダーフランジと、前記下部集磁路フランジに結合する下部ホルダーフランジが上・下面にそれぞれ形成されたことを特徴とする、請求項19に記載の操舵装置用非接触式トルクセンサー。
請求項21
前記上部集磁部材と前記下部集磁部材はインサート射出によって前記集磁部材ホルダーに結合することを特徴とする、請求項19または20に記載の操舵装置用非接触式トルクセンサー。
請求項22
前記上部集磁路フランジと前記下部集磁路フランジは、それぞれ互いに大きさの異なる2つの結合ホールが複数箇所に設けられるが、前記上部集磁路フランジと前記下部集磁路フランジとの間には互いに回転対称して設けられ、前記上部ホルダーフランジと前記下部ホルダーフランジは、それぞれ前記上部集磁路フランジと前記下部集磁路フランジに設けられた各結合ホールと対応するように多数の貫通ホールが上下に延設されることを特徴とする、請求項20に記載の操舵装置用非接触式トルクセンサー。
請求項23
前記磁力発生部は、前記複数のN極磁石とS極磁石からなるマグネットリングと、外周面に前記マグネットリングが収容固定される受止部、および前記受止部の上部に設けられ、内側に前記入力軸を収容するために軸方向に延設される複数の第1結合片を備えた非磁性体のマグネットホルダーとを含むことを特徴とする、請求項17に記載の操舵装置用非接触式トルクセンサー。
請求項24
前記磁力発生部は、前記マグネットリングと前記マグネットホルダーとの間に備えられ、前記マグネットリングが取り付けられる外周面および前記マグネットホルダーの受止部に固着される内周面を有するリング状磁性体としてのバックヨークをさらに含むことを特徴とする、請求項23に記載の操舵装置用非接触式トルクセンサー。
請求項25
前記複数の第1結合片は、それぞれ上端部に内方に突設される係止片を備え、これにより前記入力軸に結合し、前記磁力発生部は、各係止片が前記入力軸に結合するときに外方に開くのを防止するための第1スナップリングをさらに備えることを特徴とする、請求項23または24に記載の操舵装置用非接触式トルクセンサー。
請求項26
前記磁気遮蔽部は、内周面に前記磁気遮蔽リングを収容支持する円筒状のホールド部と、前記ホールド部の下部に設けられ、内方に前記出力軸を収容するために軸方向に延設される複数の第2結合片とを備えた非磁性体の遮蔽リングホルダーをさらに含むことを特徴とする、請求項17に記載の操舵装置用非接触式トルクセンサー。
請求項27
前記ホールド部は、その内周面に突設され、前記磁気遮蔽リングの上部貫通ホールと下部貫通ホールにそれぞれ一致するように嵌合される多数の結合突起を備えることを特徴とする、請求項26に記載の操舵装置用非接触式トルクセンサー。
請求項28
前記磁気遮蔽リングは、インサート射出によって前記遮蔽リングホルダーに結合することを特徴とする、請求項26または27に記載の操舵装置用非接触式トルクセンサー。
請求項29
前記複数の第2結合片は、それぞれ下端部に内方に突設される係止片を備え、これにより前記出力軸に結合し、前記磁気遮蔽部は、各係止片が前記出力軸に結合するときに外方に開くのを防止するための第2スナップリングをさらに備えることを特徴とする、請求項26または27に記載の操舵装置用非接触式トルクセンサー。
請求項30
互いに上下に設けられ、内方に前記磁力発生部、磁気遮蔽部、磁気検出部および磁気検出センサー部を収容および支持する上部カバーおよび下部カバーをさらに含むことを特徴とする、請求項17に記載の操舵装置用非接触式トルクセンサー。
請求項31
車両のハンドルに連結された入力軸と、車両の車輪に連結された出力軸との間に設置され、前記ハンドルの回転操作の際に前記入力軸と前記出力軸との間に発生するねじれを検出するための操舵装置用非接触式トルクセンサーにおいて、前記入力軸に結合し、中心から同一の半径を持つように外周面に沿って複数のN極磁石とS極磁石が上部および下部でそれぞれ円周方向に隣り合うように交互に配置されるが、上部磁石と下部磁石との間には互いに異なる極が隣り合うように配置される磁力発生部と;前記磁力発生部の半径方向の外側に配置される単一の円筒であって、前記上部磁石と前記下部磁石を一つずつ収容する大きさを有し、円周方向に互いに前記上部磁石または前記下部磁石と同一の間隔で設けられる複数の貫通ホールを有する磁気遮蔽リングを備え、前記出力軸に結合する磁気遮蔽部と;前記上部遮蔽面を通過する磁束を収集する上部磁束収集リング、前記上部磁束収集リングの上端周縁から半径方向に所定の幅で延設される上部集磁路フランジ、および前記上部集磁路フランジの一側から屈曲形成される上部集磁ターミナルを備える上部集磁部材と、前記下部遮蔽面を通過する磁束を収集する下部磁束収集リングと前記下部磁束収集リングの下端周縁から半径方向に所定の幅で延設される下部集磁路フランジ、および前記下部集磁路フランジの一側から屈曲形成される下部集磁ターミナルを備える下部集磁部材を含み、前記上部磁束収集リングと前記下部磁束収集リング間の間隔、および前記上部集磁路フランジと前記下部集磁路フランジ間の間隔は、前記上部集磁ターミナルと前記下部集磁ターミナル間の間隔よりさらに大きく形成される磁気検出部と;前記磁気検出部の上部集磁ターミナルと下部集磁ターミナルとの間に位置し、磁束の強さを検出する磁気検出センサー部と;を含むことを特徴とする、操舵装置用非接触式トルクセンサー。
請求項32
前記磁気検出部は、前記上部集磁路フランジが前記上部磁束収集リングの上端周縁に延設され、前記下部集磁路フランジが前記下部磁束収集リングの下端周縁に延設され、前記上部集磁ターミナルは、前記上部集磁路フランジから下方に延長されて前記上部磁束収集リングの下端を経て半径方向に屈曲されて延長され、前記下部集磁ターミナルは、前記下部集磁路フランジから上方に延長されて前記下部磁束収集リングの上端を経て前記上部集磁ターミナルに対応して半径方向に屈曲されて延長されることを特徴とする、請求項31に記載の操舵装置用非接触式トルクセンサー。
請求項33
前記磁気検出部は、上面を介して前記上部集磁部材が結合し、下面を介して前記下部集磁部材が結合する円筒状の非磁性体であって、インサート射出によって前記上部集磁部材および前記下部集磁部材に結合する集磁部材ホルダーをさらに含むことを特徴とする、請求項32に記載の操舵装置用非接触式トルクセンサー。
請求項34
前記磁力発生部は、前記上部磁石と前記下部磁石からなるマグネットリングと;外周面に前記マグネットリングが収容固定される受止部、および前記受止部の上部に設けられ、内側に前記入力軸を収容するために軸方向に延設される複数の第1結合片を備えた非磁性体のマグネットホルダーと;を含むことを特徴とする、請求項31に記載の操舵装置用非接触式トルクセンサー。
請求項35
前記磁力発生部は、前記マグネットリングと前記マグネットリングホルダーとの間に備えられ、前記マグネットリングが取り付けられる外周面、および前記マグネットホルダーの受止部に固着される内周面を有するリング状磁性体としてのバックヨークをさらに含むことを特徴とする、請求項34に記載の操舵装置用非接触式トルクセンサー。
請求項36
前記磁気遮蔽部は、内周面に前記磁気遮蔽リングを収容支持する円筒状のホールド部と、前記ホールド部の下部に設けられ、内側に前記出力軸を収容するために軸方向に延設される複数の第2結合片とを備えた非磁性体であって、インサート射出によって前記磁気遮蔽リングに結合する遮蔽リングホルダーをさらに含むことを特徴とする、請求項31に記載の操舵装置用非接触式トルクセンサー。
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